*続『深夜特急』(沢木耕太郎)


  読み続けている(但し私の行く図書館に3巻が無く、奥深い「インド・ネパ-ル」がどうだったか分からない)。間もなく「5トルコ・ギリシャ」が終わる。この辺はすごく行きたい所だ。と言ってもパルテノン神殿が見たいとか(そりゃあ行けば見るだろうが)、カッパドキアが見たいとか(そりゃあ行けば見るだろうが)言うわけじゃない。アジアとヨ-ロッパの境目を見たい・歩きたい、だけなんだ。作者の沢木耕太郎が(貧乏旅行しているせいもあって)結構歩いているんだよね。しかも当時は(今もかも知れないが)食事もホテルも安い安い。学生時代に歩いてみたかったぞ。
 話は変わるが、1936年頃の中国共産党の長征って、結局なんなの? って話になったけれど、「遠征で行く抜く力のある者の選抜試験」って答には、正直目からウロコが落ちた。12500kmに及ぶ長征を歩ききる力、雨でも病気にならない頑強な肉体、そして死なない運の良さ。確かにここを生き抜いたものが後の中華人民共和国の礎を築く資質があったのかもしれない。
 こんな話になったのも、沢木耕太郎のような旅をしたい反面、きっと病気で行き倒れだろうな、自分の場合は。ってなるから。欧州でもサラなり、インドではなほ。歳を経れば分かるが、人ってそれぞれで頑強な人もいれば、病気がちな人もいる。人は違う。分かっているようで分かっていない。

 

深夜特急5?トルコ・ギリシャ・地中海? (新潮文庫)

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