*『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午著)

 タイトルがカッケー。そして2004年このミス第一位。本格ミステリ大賞受賞などがカバーにあって、あぁもう読まなきゃ、って感じ。幸いどこにも行けない盆休み。北関東方面は、午後には雷雲発生で、ツーリングも不可。どうやっても東京都民には、Can't Go to Travelなのだ。
 ミステリー小説には大抵、カバーにこう書かれている。「あなたは絶対騙される」「もう一度読み直す」・・・今までで、一番「えぇー!」て思ったのは『イニシエーション・ラブ』。ちょっとズルイじゃん。でも映像化できないぞ、と思ったが。
 順調に読み進み、やっぱり思った。「えぇー?」そして「どこかでミスリードしているフレーズがなかった?」 ま、いっか。いい感じで騙された。こういうのもありかも知れない。ちょっとクドい感じもするが、読み応えがあった。もう少し早くこの作家を知るべきだったかもな。

 

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)