*『ミッドウェイ』 ローランド・エメリッヒ監督作品・・・


映画『ミッドウェイ』本編映像


 太平洋戦争の一大転機。南雲司令官の爆装から雷装への「運命の5分間」で有名。何度も映画化されているのに今、なぜ!?
 注目の山本五十六豊川悦司・・・? 山口多聞浅野忠信・・・おぉー抜擢感(『バトルシップ』だっけ?艦長演じてたの?そのせい?)。國村隼が南雲中将? あらら可哀想に。メインキャストの豊悦、声が昔の軍人向きじゃないと思うんだけれど。
 CGのすごさは『パールハーバー』でも感じたが、今回監督がローランド・エメリッヒでしょ? こいつくそじゃん。絶対駄作だよ・・・・(と分かっているのに観に行ってしまう・・・映画に飢えている、ってのもあるんだよ)。CG大作だけ!って監督だからナァ・・・
 予告では話題作「TENET」(クリストファー・ノーラン監督)を流しており、二人の監督の器の違いを感じるなぁ。来週観に行こうっと!(できれば2回続けて観たいゾ)(1回目で理解出来れば良いのだけれど自信が無い)
真珠湾開戦前、米情報分析官レイトンと山本長官の出会い~真珠湾攻撃~珊瑚海海戦を経て、「さあ次はミッドウェイだからね」、とレイトン。そして急降下爆撃機乗りがメインの主人公かな。真珠湾後に太平洋艦隊司令官に着任したのはニミッツ提督も主要メンツ。ウディ・ハレルソンが演じるが『ゾンビランド』のイメージが頭に残っていて、いつエルビスの真似をするのか期待してみていた(残念だがアメリカらしい司令長官を演じていた)。アーロン・エッカートはドーリットル中佐。良い役ゲットしたね。
 さて肝心の空中戦なんだが、それがとてつもなくクソなんだよ。足の遅い艦爆なんか零戦で一撃でしょ(高速道路で80kmで走る軽自動車を、180kmで追い抜くスポーツカーなんて、一瞬でしょ?)。ましてドレスデンの後部機銃で零戦が落ちる落ちる・・・。また空母からの対空砲火がスゴいんだけれど、いつの話? 開戦直後の空母の対空砲火にあたる飛行機乗りはヘタすぎるでしょ。ゼロ戦に撃墜されるより対空砲火で落ちる落ちる(ゼロ戦による撃墜シーンが本当に少ない!)。
 一方帝国海軍は艦攻・艦爆に狙われているのだから、回避行動をとるべきでは?(実際の戦闘写真でも空母は回避行動を取っているが)
 あまりにも有名な戦闘なので詳しい人が多いと思うので、もっと史実に忠実にしてほしい。第二次世界大戦中の司令官評価では、南雲中将は能無しの部類に入っていて、映画でも無能に描かれており(國村隼が演じる)、南雲姓の子孫は肩身が狭いだろう。でも仕方ないな。多聞丸が作戦指揮を執ってくれていたらなぁ。
 帝国海軍空母4隻撃沈にあって、唯一善戦した飛龍艦長山口多聞は描いているが、他の艦長一体どうした? 人間は描かないのか、エメリッヒ? 戦闘シーンだけ観に映画館に行った。だが映画館は、良い。やっぱり。
(やはりミッドウェイ海戦は昔の邦画の方がよく描かれている。タイトルは、残念だが忘れた)