*坂の上の雲

ようやく3年がかりで二百三高地攻略(NHKドラマ:12/11放映)だ。原作では無能呼ばわりされた乃木将軍を柄本明が演じ、罪もない日本男児をロシア軍の銃弾の前に突撃させムダ死にさせている。海軍と陸軍の犬猿の仲もずっと続いており、それがそのまま第二次世界大戦の悲劇へとつながっていくのが良く分かる。それでも当時の司令官:大山巌あたりがいてくれたから日露での悲劇は免れたが、返って太平洋戦争での悲劇につながっているような気もする。
折しも12/23からは『山本五十六』(役所広司主演)が封切り。彼も開戦には反対だったと言う。科学的にしか考えられない海軍と、根性でなんとかなると考える陸軍ではそもそもスタートラインが違うのかも知れない。「敗戦→昭和天皇廃位(最悪、戦争犯罪人として処刑)」とかになった場合、開戦派のお偉方はどう責任をとるつもりだったのだろう? 指導部全員が腹を切ったところで責任はとれないだろう。
さて、予定では本日二百三高地攻略、来週あたりが日本海海戦だろうか。CG技術も向上し、朦々と黒煙を吐きながら大洋を進む軍艦には舌を巻く。今までに見たことない映像を見せてくれるだろうか。そうそう、今週12/12月、BSプレミアムで映画『二百三高地』を放送する。仲代達也・監督は舛田利夫。昔だから映像はショボイだろう。せめて内容が濃ければ良いが・・・日本軍の「兵隊は消耗品」という意識が描かれていればいいなと、せめて思う。

二百三高地 [DVD]

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