落ちこんでいる時に『ラストレター』観て良かったので、石井俊二つながりで観た。
ドラマ設定など発想は面白い。キャスティングは相変わらず豪華。この年齢の監督なら、使ってみたい俳優を選んでいる、そんな感じだ。三上博史は存在感あるね。桃井かおり、久々に観たけれどいいねぇ。好きだよ。
とどのつまりはこの世界観に浸れるか、否か、じゃないかな。未来都市円都には金かけて作っている感あった。自分はこの世界観に浸れなかっただけ。
潜水艦映画に外れなしなんだが、戦車ものはあまりない。ブラピが出た「FURY」は出色のデキで(M4戦車よりも格上のキングタイガーとの死闘がよく出ていた)面白かったが、この作品はそれを上回る。
T-34でソ連の重戦車と分かるのは戦争通。これが主人公なら当然ロシア製の映画なわけで、イコールつまらない、ってなるんだが、そうではなかった。戦車の、特に前面は分厚い装甲で、時に砲弾を跳ね飛ばす。当たってもワンチャンあるのだ。でも、その内部の様子は・・・? 乗ったことが無いし、のって体験したくなんか絶対無い!(貫通=即死) だから鉄の棺桶の内部で激しい金属音が響き渡るなんて想像出来なかった。
例によってドイツ軍司令官との激闘が繰り広げられるのだが、その戦闘シーンもリアルでよろしい。物語は荒唐無稽だが、それを忘れさせてしまうくらい戦車戦が面白い。これは(特にロシアでは)ヒットしただろう。女性にもラブロマンスが詰まっていて、観ていて飽きさせない映画だった。
死んだ姉と誤解された妹と、姉の元恋人がラブレターの間違ってやりとりをする。姉と姉の娘を広瀬すずが一人二役。妹に森七菜、成長して松たか子。小説家が高校時代を神木隆之介、成長して福山雅治。他の出演が豊悦、中山美穂、木内みどりら、豪華キャストで送る、岩井俊二話題作。
・・・これほど豪華キャストで無くても泣けるラブストーリー。昨夜はそんな気分だった。さらに話題の広瀬すずと森七菜をセーラー服で起用。解説にもあるが、「少女から女性へと移行していく限られた瞬間」をスクリーンに映し出させることで、本来のラブストーリーの感動以外に、もう1つ感動を引き起こしていると感じた。その点神木隆之介には、まだ高校生役させるの?
福山雅治のご焼香が終わって見送るときに、夏休みだからか二人が揃ってワンピース姿で傘を差して見送る。いつから雨になったのだろう。その描写がないまま、しかし最高に絵になる。子どもってワンピース姿によくなるよね。そしてそれが似合う最後の年頃だ。福山雅治が思わずシャッターを切る。岩井監督の感性が活かされた瞬間。☆4つで良いと思うが、あざとさを感じての☆3つ。イケてない福山雅治(それでも年齢を考えれば相当イケている)にも出会える。岩井俊二、すごい。
ここ数日食事が採れなくて、ポカリくらいしか採れてなかった。月曜に病院に誘っても「絶対行かないよ」ときかないので連れて行けなかったが、その時より悪化。午前に休みを頂いて、絶対入院させるぞと実家を訪ねた。
玄関の灯りが点いていて、起きられたんだ、と安堵したのもつかの間、玄関開けたところに寝たように倒れ込んでいた。声かけするも返事なし。119番で救急車呼んで、その間心臓マッサージ。半目空けていてぬぼーと起きてきそうだ。そのうち救急車。
早朝故駅前の大きな病院に行くことになったが、その間ずっと隊員が心臓マッサージ。ずっと心電図に波は無いのに。いつも思うが十分な感謝を伝えられずに救急退院は去って行ってしまう。名前も分からずに。
月曜に何としても病院に連れていくか、いっそ救急車を呼べていれば。終わってしまうと後悔ばかりが脳裏を走る。いつかは逝ってしまうのだが、もう少し長生きして欲しかった。毎週末欠かさず通って料理作って一緒に食べた。美味しそうに食べていた。そのために電気圧力鍋も買った。さてこの実家はどうしよう。誰も住まなくても税金と保険はかかる。かといってマンションでは仏壇さえおけない。もし置いたら同居人はさぞ嫌がるだろう。
死んだと伝えても、何も言わない同居人。いや、コロナ禍で葬式あげるのか?と嫌みを散々言われた。色々な課題が山積み。49日は1/16。寒いな。
(写真は沖縄県メモリアル整備協会から引用)
コロナ禍で人恋しい。自粛生活を耐えていたが久しぶりに連絡もらって会うことにした。場所は東京から西に行った特快の止まる駅。そして昼間。これなら多少リスク回避じゃないか?なんて自分に言い訳して。
大学時代の友人とは卒業以来だ。はるばる名古屋からやってくるというので、同期はもちろん先輩後輩まで集まった。まだ独身で話し方もファッションも変わらず。三つ子の魂百まで、だ。
お互いつまらぬことを覚えていて、彼がケンカしかけてきたことがあって覚えているかと訊くから、「最初に鞄ぶつけてきたよな」と返す。話の隅々に「ぶん殴ってやるわ!」とポンポン出てくる。友達に大した理由も無く真剣にケンカふっかけてくる、こいつなんナン?
そんな奴なのに、いやそんな奴だからか皆から愛されていて、幸せな奴だなって思う。そういう神様から愛されている奴っているよな。
都内に行く金を惜しんで後輩から定期券借りて、友人とぐでんぐでんに飲んで酔っ払い、帰りの電車内で気づいたときには定期入れた財布落として。なんとか自販機の釣り銭から10円拾って、先輩に電話して、タクシー拾って先輩払いの着払いで深夜に何とか帰宅できた。そんな話など聞かせてもらったが、それでも愛される人って、いるもんだよ。
自分はぐでんぐでんに酔えないし、酔ったことが無いし。何にも取り柄が無いから、せめて良い人でいよう、そう思って生きてていても、何かの拍子で恨まれたり憎まれたりすることってないか。
高校・大学時代の友人と出会うと、「あの頃」に戻って話ができていいよ。楽しかったよ。コロナに感染してませんように。
まずは三浦春馬君にお悔やみを。お悼み申し上げます。
人気作家、伊坂幸太郎作品なんだが、この意味の分からないタイトルに、食指が動かなかった。三浦春馬と多部未華子が出てくるので、きっとハートウォーミングな作品なんだろう。そこに伊坂ワールドのスパイスが効いてくる、って思えば楽しみな筈なんだろうけど。
WOWOWのW座観ていたら、小山薫堂が「シンガーソングライターの斉藤和義が伊坂幸太郎に歌詞を依頼」「伊坂幸太郎は詞は書けないけれど、小説なら」って感じで書いたのが本作らしい。劇中使われる主題歌「小さな夜」をストリートミュージシャンが歌っていて、こちらも伊坂ワールドではお馴染みの仙台駅前のシーンが出てくる。
どうって事の無い日常の中に、出会いをめぐるいい話がポツンポツンと出てくる群像劇である。
アイネクライネナハトムジークは《小さな夜の曲の意》モーツァルトのセレナード第13番ト長調。1787年作曲。全4楽章。モーツァルトの作品の中でよく知られている曲の一。(Weblio辞書から引用)だそうです。
今年の八月、コロナ禍でもやっていたんだねー。観たかったなぁ。2ndチャンスもあったけれど、MOVIXでライブビューイングやっていると気づいたときにはもう売り切れ。神奈川県橋本駅周辺で、そんなに角松ニーズがあるのかと、少し興奮したが。
還暦だからか、真っ赤なスーツに真っ赤なネクタイ。お洒落に登場、こんな60歳いないよー。声にも張りがあるし、あのロン毛はモノホンなの? 今でももてるでしょう。
今年は本来新アルバム「REBIRTH2」をひっさげてのツアーがある予定だったらしいが、コロナ禍で全滅。今回のコンサートも定番曲でまとめてある。少しはマイナーな曲やちょっと前の曲も入れてほしいぞ。三十周年のアンコールは「Take me to the sky high」「No end summer」だったが、今回もその二曲。コロナ禍のため、エア紙飛行機・・・って、本当に世知からいんですけど。
「REBIRTH2:EarPlay」は、このジャケットどうにかならないの?って思うけれど、やっぱり欲しくなる一枚。(ちなみにimusicで聴けるのが嬉しい。) 他のアルバムも聴ければ良いのだけれど。
帰宅してから幸せな90分をすごせたぞ。途中インタビューに出てくる角松は、髪型が、もう“ブチャラティ”まんま。なんか人間が丸くなったって印象だった。