*ゴーストライター

metoo7s2011-09-25

戦場のピアニスト』でオスカーをゲットしたポランスキー(監督賞)の作品。本格派サスペンス。ベルリン国際映画祭銀熊賞ヨーロッパ映画賞、フランスのアカデミー賞であるセザール賞などもゲット。なのにこれだけ宣伝されないし劇場もほとんどないって、どーゆーこと!??? (今日上映最終日)
 朝日新聞の映画評に「秀作」とあったのが数日前。急いで東京で上映しているところを探すと都内で3館、都下で昭島に1館・・・・なぜに昭島!? 昭島は渋谷か!? せめて立川とか吉祥寺とかのターミナルだろ!? 仕方ない。昭島に行ったよ。はぁ。マチェーテの時も昭島だったし・・・・(あとは錦糸町・・・・なぜにキャバレーの街・錦糸町???)
見始めて配給が「日活」っていうことで謎が解けたよ。主演にユアン・マクレガー、英元首相に007ことピアース・ブロスナン。その妻にオリヴィア・ウィリアムズ、なかなか魅力的。そうそうたるメンバー。そして監督がポランスキー。宣伝上手くやればもっとヒットしているんじゃないか? 営業が下手なため売れない映画になってしまった。
ゴーストライター役のユアン・マクレガーがいいね。ウィットが効いていて「名前は?」と元首相に問われ「ゴーストです」・・・・結局最後まで彼の名前は分からないままで、エンドロールにも役名「ゴースト」。Pブロスナンは意外にも元首相にもピッタシはまる。
物語だが前任者が謎の死を遂げ、ゴーストが謎に迫れば迫るほど追っ手の影が見え隠れ。観客も誰が味方で誰が敵か分からないで疑心暗鬼。SFXに頼る最近のお子ちゃま向けアクション大作(こんなのどこのシネコンでも同じように上映するなよ!)よりも断然ハラハラドキドキ。128分、見終わって(あぁなるほど・・・でも待てよ、ってことはあれは・・・)と考えさせられる映画。たまにはこういう映画が観たいものだ。