*『瓶の妖鬼』(短編:スティーヴンスン作)

宝島

『宝島』を書いたスティーヴンスンの短編。「これは読んでいて、どういう展開になるのか先が読めないから面白いよ」と言われて、この19世紀半ばに英国で生まれた著名な小説家の短編を読んでみた。
面白い。そして愛情に満ちた話でもあり、人のエゴや醜さも描かれた秀逸な作品だと思う。小学高学年から中学くらいの国語の教科書に掲載されていてもおかしくなさそうだ。
何でも手に入る魔法の瓶。そこには小悪魔が住んでいる。願いと引き替えに、その瓶の持ち主は最後には地獄の炎で焼かれる。その瓶は手に入れた金額より必ず安くしないと売れない、そんなルールがある。
貧乏だが夢のある主人公は、サンフランシスコで金持ちから、わずか50$で手に入れるが・・・・
すぐに読める作品だから皆も是非読んでみて下さい。面白いですよ。岩波文庫の『南海千一夜物語』に収録されています。

南海千一夜物語 (岩波文庫)

南海千一夜物語 (岩波文庫)