*唐突に「フレディもしくは三教街 - ロシア租界にて」

阿片戦争(上) 滄海編 (講談社文庫)

阿片戦争(上) 滄海編 (講談社文庫)

今頑張って「阿片戦争」(陳舜臣著全三巻)を読んでいる。何しろ歴史の授業って奴は、表面をツルリとなぞっているだけで、歴史の授業で歴史のなんたるかは分かるわけが無い。教科書なぞって「歴史が好き!」なんて言うバカな奴の顔を拝んでみたい(笑)
 陳舜臣が、というよりは登場人物の中国名が覚えづらい。何しろ、こんな漢字無いよね? って文字が出てきてさらにカタカナ綴り。誰が誰やら・・・(爆) それでも授業で出てきた林則徐が出てくるとホッとする(笑)
 おっと、そこで突然昔あったフォークデュオのグレープの隠れた名曲「フレディもしくは三教街 - ロシア租界にて」というやたら長いタイトルの曲を思い出したわけだ。なんだ一体このやたら長いタイトルは? ググれば(グレープ最長の作品。漢口の旧ロシア租界・三教街(現在の武漢市江岸区鄱阳街一帯)でささやかな幸せを願う恋人達と、それを引き裂いた戦争を描いた作品。題材はさだの母が1942年(当時17歳)から3年間、漢口で過ごした思い出に基づいている。三教街には歌詞にあるレストラン「ヘイゼルウッド」やパン店の「ボンコ」が実在していた。なお鄱陽街にはポプラ並木はなく実際はプラタナス並木が植えられている。「精霊流し」、「無縁坂」などとならんで、今もコンサートでは採り上げられるグレープ時代の曲のひとつである。この曲の原題は「フレディ」というものだったが、ディレクターの川又明博が電話で確認した際、さだが「『フレディ』もしくは『三教街』にしようと思う」と答えたのを川又が「フレディもしくは三教街」と聞き違え、ミスのままタイトルがクレジットされてしまったという経緯がある《wikipediaより引用》)とある。
 眠れる獅子、中国が海外列強に侵食されてきた19世紀〜20世紀初頭。そんな民族の悲劇を考えながら読み進めている。そして現在大中国は、かつての「中華思想」さながらに、帝国主義の道を突き進んでいる(のに社会主義で毛思想がいまだに残っているのが、反って笑止)。
 肝心の小説の方は、阿片焼き払いが済んだ2巻序盤。面白くなってきた。
さだまさし グレープ セレクション KB-43

さだまさし グレープ セレクション KB-43