全く期待しないで観た『ターミネーター』は衝撃だった。安い感じでできているのに･･･そしてシュワちゃんの魅力をこれほど出した映画も無かった。
このヒットに気をよくして作った「２」は、ファンにはたまらないデキ。ジョン・コナー演じたエドワード・ファーロングの魅力もハンパなく、このまま彼が大人になって人類を勝利に導くかと思った（しかし若い時の成功でエドワード・ファーロング本人の人生は台無し･･･今や見る影もない･･･運命とは･･･!!）。Ｔ−１０００を演じたロバート・パトリックも機械らしい動きで恐怖があった。次回作が待ち遠しい･･･！！
この期待の中でできた「３」。Ｔ−Ｘ演じたクリスタナ・ローケンが、やたら予告とかに出てきて「今度は女ターミネーターかい！」と世間を騒がせたが、何しろニック・スタール演じたジョン･コナーがダメだ。英雄のオーラが無い。
一気に盛り下がったシリーズだが、「４」ではクリスチャン・ベイル、サム・ワーシントンの骨太２枚俳優が、シリーズを本来の方向性に戻しただけで無く、マシンの心臓を手に入れたコナーが「５」でどう人類軍を勝利に持っていくのか？ 続編へ巧い具合に繋げる事ができた(シリーズ化での錬金術完成）。
そして本作だ。見終わって言いたい。「ＷＨＹ？」 なぜにこの方向にもって行った？ 「シュワちゃん12年ぶりの復帰」だとか「期待を越える大どんでん返し−ジェームズ・キャメロン−」とか話題になっているが、もうこれはどうしようも無い方向に進んでしまった。唯一繋がりがあると言えば、シュワちゃんだけ。今回のジョン･コナーはジェイソン・クラークかぁ。最近話題作出演多いけれどね。今回の話は「ターミネーター」でやってほしくなかったなぁ。もしも本当にジェームズ・キャメロンが「期待を越える大どんでん返し」だと言うなら、ジェームズ・キャメロンも終わっているぞ。
どうにか「４」のエンディングに戻って、普通の「５」を作り直してくれないか。今こそジェームズ・キャメロン、タイムマシンに乗って2010年に戻れ！！
