*『リバ−ス』(湊かなえ)

なぜかこのテの作品には中学や高校でカ−スト下位の優しい男が出てきて、けっこうイイ女と付き合うことができる(いいなぁ−)。今回もこのテで始まる。しかし突然彼女が恋人は「殺人を犯した」と書いた告発手紙を持ってきたことから・・・
まぁそんな粗筋。そこにコ−ヒ−がバンバン出てくる。いくら下戸と言えど、夜彼女が部屋に来てコ−ヒ−ってあんた、眠れんやん(笑)
 この作品に思うのは、湊かなえ女史が女性にありながら、カ−ストに敏感なことだ。世の女性が皆そうなのかmetooは知らない。でも女子からカ−スト下位だよね、って思われている男子を多く知っている。湊かなえもそういう女性なのかな。
 解説を読むと出版社からいくつかの制約(お題)が出されてたと知る。この条件の範囲で考えると、作者は頑張っていると思う。ただタイトルに再考の余地は無かったのかなぁ・・・と残念に思う。

リバース (講談社文庫)

リバース (講談社文庫)