*『朝バイキング』は絶対必要!

昼食に別段こだわらない二人は朝バイキングでしっかり。
 今日は823うずしお3号で高徳線を徳島へ(すでにDC特急)。15分後に室戸1号で牟岐線、終点牟岐へ。6分しか無いぞ、鈍行乗り換え、途中の海部まで。ここでJR四国終わり。












 そこから先、甲浦は阿佐海岸鉄道。(JRの不採算路線きり?)。赤字路線ならではの工夫か、「天の川号」。トンネルの多い路線故、LED電球が美しかった。沿線小学生の俳句も飾ってあって微笑ましかったぞ。ガンガレ阿佐海岸鉄道
 乗車たった11分で終点甲浦。1137着。ここから「室戸岬」経由で岬の向こう土佐くろしお鉄道まではバス(2340円)なのだ。2時間。ここで食料調達・・・しかしあるのは昼の2時までしかやっていない、シルバ−委託されたショボイ店だけ! あ−このデジャブ、三陸リアス鉄道でも列車待ちで経験したよ。12分しかないぞ。仕方なく「長持ちパン」を3個、缶コ−ヒ−。希望としては最低1回駅弁(今回駅弁自体を1回も見なかった!)、または海沿いの旨い魚なんだがなぁ・・・申し訳ないが車内でパンをパクパク。
 このバスは速かった!(おそらく人生で一番速い路線バス!) まずは乗降客がいない! 信号に捕まらない!(室戸岬までの1時間で1回赤信号で止まった) 山本コ−タロ−の岬めぐりのように気持ちよく走る。海は快晴で凪いでる。岬直前には若き「空海像」が観音様のように立ってる(「空海」の本に、この地で修行した話は知っていた・・・が、突然のことで写真に納められなかった)。桂浜に立つ坂本龍馬と向き合う形で立っているという噂の中岡慎太郎像は、たまたまバス停停車がありカメラに納めることが出来た。幕末ファンなもので、心から嬉しい。






室戸岬で岬観光くらい(5分だけでも)の余裕があるかと(五能線だって)列車が気を効かせてくれる・・・わけない! なぜってそりゃあ日本一速い路線バスだから(笑) しかし岬過ぎてから室戸岬高校に遠回りするなど地域の足にも貢献(実際JK3人乗車)するなど、普通っぽくなってきた。途中「山田邸前」なるバス停名に驚いた(しかもやたら豪華なお屋敷があり)。ビックリ珍光景とかにでてるな、こりゃ。
 終点奈半利は1337着、1401発の土佐くろしお鉄道まで約20分。ここまであきらかに鉄ちゃんと思える青年、ご夫婦、おさ−んらと同行。ここでようやく普通のお店あり。生いちじくとかも売ってる。ソフトクリームもある。しかし腹減らん。パン3個おそるべし。コ−ヒ−ももういらん。
 さあ土佐くろしお鉄道ごめん・なはりライン。と言っても高知直通。1519着で次の「あしずり5号」まで24分あるので、こないだの台風でネットかけられていた「龍馬・中岡・武市半平太」3人の銅像を撮影。暑い暑い。こういう時親友は必ず駅前をぶらっと歩き、なんとなく帰ってくる。お互い不干渉。

「あしずり5号」は中村止まりなんだが、我々は終点を目指す。乗り換えて宿毛へ。そこに乗車している女性が妙に皆キレイで、土佐の人は美人が多いなぁと素直に感動した。その宿毛には滞在11分で中村に舞い戻り。ムダな74分(笑) しかしこの路線は非電化・単線(駅によっては島式ホ−ムですれ違い)。川と山が多いのでトンネルや鉄橋も多く、まるで鉄道写真に出てくる昭和のようでえらく感動した。およそネ−ミングが似つかわない「工業団地駅」の法面では、白百合の群落が両面に咲いていて、こんな美しいところで、美味しい料理食べて、ゆったり暮らせたらなぁと、羨ましく思えた。




車内には「なはり〜宿毛間直通列車」のお知らせあり。タイトルは「太平洋横断!」 親友に「おいおい、今日は太平洋横断してきたぜ!」「太平洋横断っていうのは、日本〜アメリカのこと!」とバシッと言われたが、そうしたら「ベトナム〜メキシコ」とか「豪州〜コスタリカ」の立場はどうなるんだ!?とは言わなかったけれど。
 この日のホテルも朝食のみだったので、サンリバー四万十物産館でほとんど飲み会のような夕食。地場産の「栗焼酎」や季節外れの「かつおのたたき」、やたら高くて小さかった「うなぎの白焼き」、土佐味噌が乗った豆腐などで楽しく過ごせた。12時間くらい乗り物に乗った。そのダメ−ジが少し内臓に来ているぞ。