*『山へ〜西国最高峰を目指して〜』

 と、石鎚山を紹介したものの、標高1982m、ロ−プウェ−山頂駅1280mからの700mアタック。但し今回ツレは無し。
 東京から松山には高速バスを使った。お盆明けの平日夜発なのでご同行はいかほどと思えば、今回パイレ−ツ号は2台伴って。なかなかの人気のようだ。山屋さんが他に2人。降りたところもロ−プウェ−も一緒だった(笑)。
 都会から高速バスでスタ−トを切るのは不思議な気分だ。今まで都内で夜バスを使うのは、殆ど空港からのリムジンバスだからか。バスに乗車中はガンガン追い越しされても気にならないのはなぜなんだろう。夜が明けて松山自動車道では瞬間雨。(予報では西日本ずっと晴れ晴れなんだけど)。
 右手に松山自動車道予讃線(遠くからでも、あの賑やかさは「アンパンマン列車」と分かる)、さらに向こうに広がる瀬戸内海。テンション上がる。煙突が朝早くからもうもうと雲を作っていたり、造船所があったりすると、(それって社会科の教科書と一緒じゃん!)と、政府の言うことも信じてみたくなる。



 伊予西条で約45分のバス待ち。そこから約1時間1000円でロ−プウェ−下谷駅。レンタカー借りられれば、40分そこそこで着いちゃうのに・・・(でも他のグル−プとだとペ−ス違うしね)。驚いたことにバスは普通の路線バスで山屋さんばかりじゃない。左手に人造湖なんだろうが、黒瀬湖をグルッと回るんだが、そこも美しかったな。



 さて登山開始、上はガスってる。途中降りてきた人からは「さっきは降ってたね−」。思わず駅で保険代わりの三百円レインコ−ト買う。日本7霊山だけあって最初から終わりまで「石鎚神社」歩くと「奥前神寺」、次が「成就社」1450m。神々の存在が感じられます。そこから少し下る(こういうの余計)。さらに「試しの鎖」74mがお出迎え。


なんだこりゃ、こんなの登らないといけないのか。近道なら仕方ない。雨でウェット、前の女性3人組もギャ−ギャ−言いながら頑張ってる。私も付いていこう。ただし落ちてこないでね。登って分かったことは、またすぐ逆側に「鎖を降りろ」。登らなくとも迂回できたぞ。反対側はドライで降りやすかったんだけれど、それでも鎖場は下りが怖いよね。
 ここでムダなエネルギ−を消費。以下「1の鎖〜3」まで迂回を選択。9時のロ−プウェ−下谷駅から3時間20分コ−スを2時間半で登頂。





昼食摂って一休みして最高峰「天狗岳」にお散歩。鋭い岩場。左瀬戸内側はガスで真っ白。かたや南・太平洋側は絶景・・・そうなの!? 南から湿った空気が・・・じゃないの!? とりあえず落ちたら明日以降の計画おじゃんだよね−と思いながら岩にしがみついたよ(笑)




 帰りも遅れちゃいかんと(15:00発のロ−プウェ−山頂駅発に乗れば15:17のバスに間に合うよ)と、言われ急いだ結果、山頂駅13:45着。14:00に乗るも下でやること無いよ。誰かヒッチハイクさせて−! 日本だと難しいのかなぁ・・・。
 そして1時間読書。伊予西条のロッカ−に置いてきたバッグ出して、靴も履き替え、「しおかぜ24号」で高松を目指す。これから何度と出会う「アンパンマン号」でお出迎えだ。高松ビジホに入ってまずはシャワ−。山道具一色をゆうパックで自宅に送り、その足で大学の親友を高松駅で待ち受け。
 これから2日間、ただひたすら四国一周に付き合ってくれる唯一の友人だ(爆) 彼は富士山も5回、槍ヶ岳も5回、トラムウシ山も、立山なら弥陀ヶ原からわざわざ歩くような奴だ。食事もホテルも質素で構わない。唯一酒のつまみとかにこだわる。だからその日の夕食を「讃岐うどん」+ビ−ルの意見は通るわけ無く(結局讃岐うどんは食べられなかった・・・)。駅行く途中に「セルフ」の店があったから1杯食べていけば良かった・・・(後になるまで何の「セルフ」だか気付かなかったのが敗因!)
 高松のア−ケ−ド街はクオリティ高く、グッチやティファニー、4℃なんかもあった。なかなか地方都市では見られない。そう言えば「ハナマルうどん」もあった。お客さん殆どいなかったが。
 親友は既に新大阪からの新幹線で軽くやってきているというので、謎の「瓶ビ−ル屋さん」があり(ク−ラ−の効きも悪く)、でもお通しとかで二人3千円はいくな、と思っていたら1990円でビックリだった。(お通しも出なかった。なぜに生でなく瓶!?)
 こうして初日は唐突に終わる。