*『IT/イット “それ”が見えたら、終わり』

metoo7s2017-11-21


nadja5様イチ押しのスティーヴン・キング作品。週末の夕刊で紹介されていたりで、珍しく事前情報を蓄えての鑑賞となった。物語は、yahooを見れば、「とある田舎町で児童が行方不明になる事件が相次ぐ中、おとなしい少年ビルの弟が大雨の日に出掛け、大量の血痕を残して姿をくらます。自分を責めるビルの前に突如現れた“それ”を目撃して・・・」とあるが、最初の犠牲者 弟ジョージを演じたジャクソン・ロバート・スコットくんが超愛らしい(笑) そんな天使が早々に腕を食いちぎられて犠牲になる。あ−怖いよ−。
 S・キングは怖い物ばかり、という訳でも無く、怖くない作品『スタンド・バイ・ミ−』や『ショ−シャンクの空に』とか超良作も多い。今回の作品はホラーとしては☆3つ。いつの間にか日本語にじわり浸透してきたジュブナイル物として捉えると☆3個半。ツッコミどころ満載のB級ものなら☆2つ半。総合的には☆4つと1/4。結構評価が高い。先週観た『ブレ−ドランナ−』が哲学的なのに対し、こちらは現実的だからか・・・まぁ実際にこんなのが27年おきに大量殺人してたらたまらないんだが。
 全く大人が絡まない。普通ならケンカのシ−ンでも警察がそばにいるんだから関与してよさそうだし、敵の古い邸宅に行く時もせめて消防くらい呼んでも良いんじゃ無いか、って思うのだが、恐怖と戦いながら子ども達頑張る。
 立ち向かう少年少女のキャラがたっていて「Loser」達、なかなか頑張っている。骨折してギブスした少年は、ギブスに何も書いてないのは可哀相だと「LOSER」と書かれちゃうんだけど、一文字替えて「LOVER」。唯一少女が一人入っているのも良い設定だ。
 エンドに「chapter1」、とあって(そっか−27年後があるんか−)、願わくば『メイズランナ−』や『ハンガー・ゲーム』のようなグダグダな続編になりませんように。