*『ペ−パ−・ム−ン』

すっごく人気のあった映画だ。主人公の詐欺師は『ある愛の詩』で有名になったイケメン俳優ライアン・オニ−ル。『ある愛の詩』はすぐに観たのだけれど、本作とは不思議と縁が無く、ようやく「午前10時の映画祭」で巡り会えた。
スカスカだったらイヤだなぁと映画館に入ったが、そこそこの入りでホッとする。この日『キングスマン:ゴールデン・サークル』も立て続けに観るのだが、2本連続で観るって、昔の2番館での鑑賞以来。なんか映画漬けって感じに感慨深かった。
 モノクロなんだ。世界恐慌の頃なんだ。観ていて思うことも多かった。しかしここに出てくるアディ役のテータム・オニールがすごい。母が死んで天涯孤独になった少女。詐欺師とは、もしかすると血が繋がっているんじゃないか、その証拠にあごが似ているって話だが、そりゃあそうだ。実際の親子なんだもん。設定(原作)がいいな。
 さすがに第46回アカデミー賞助演女優賞を取っただけのことはある。しかし助演なんだ・・・主演でいいんじゃ無いのか。主演女優ってこの映画一体誰だ? その後テータム・オニールどうなったの? あぁ−『がんばれベアーズ』とかに出ていたね。その後成功したのかな?
 ラストは大体予想が付くのだが、そこまで色んなエピソ−ドが詰まっていて、どうやってラストに持っていくのだろうと思いながら観ていた。映画って良いなぁ、って思える佳作に出会えました。ちなみに来週は『ギルバ−ト・グレイブ』だそうだ。こちらも佳作、若かりし頃の「ジョニデとディカプリオ」に出会えるので、ファンなら映画館で観てみたい作品ですね。