*『EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE』

  3月におこなわれるアカデミー賞作品賞一番の候補作にして、最多11部門ノミネート。主演女優には『ガンパウダー・ミルクシェイク』では勿体ない使われ方しているミシェル・ヨー。助演女優ノミネートのステファニー・シューは、渡辺直美風で魅力がある。何と言っても『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』『グーニーズ』で天才子役かと思わせたキー・ホイ・クァンがノミネーションされている(今は「誰?このおっさん?」って感じもビックリ)。
 つい先月まではノーマークだったが、俄然観たくなった。しかしヤフーのレビューは低い。「途中寝ちゃった」とか「上映後席を立った」など酷評が目立つ。一方で高い評価もある。自分的には見終わって「この映画の良さが分からないようじゃ・・・フッ、青いな」と言ってみせるぞ。そんな決意を胸に急きょ空き時間に映画館に行く。
 ・・・結果を先に言えば撃沈、である。最初は面白かった。途中から付いていけなくなる。派手な映像には今さら興味も持てず余計シラケてしまうばかり・・・そうなると眠気が・・・。一旦劇中、突然『終劇』!の画面になって、(あーやっちまったー!)とガックリ。実は主人公ミシェル・ヨーが違うバースで映画女優を演じていて、彼女演じる映画のエンドマークだったりして。そこから睡魔との激闘だった。
 経営するコイン・ランドリーの経営が上手くいかない、ご主人とは離婚寸前、結婚するときに離縁された父親を今は介護、一人娘はLGBTのL、国税庁への提出書類も上手くいかない・・・そんな悩みを重ねる中年女性だからこそ、このマルチバースで主人公たり得たのかな・・・なんて読みは無用か。好きか嫌いか。2つに1つの映画で、一般的に言ってあまりお薦めはできないかな。


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