*『人が成熟すると言うこと』

曾野綾子、聞いたことあるような無いような。ググれば旦那は作家の三浦朱門。そりゃあ有名。そしてこの本はよく売れた。至る所で書評を見た。
 ようやく読んだんだが、こういう「正しいスジ論」を正面から言える人がいなくなった。曾野綾子なら言えるだろう。そう思う。しかしそこらの人が言っても「はいはい、そうですね−」くらいで終わるのが関の山だ。せめて瀬戸内寂聴とか池上彰林修くらいなら言っても良いのか。しかし後者の二人は、敵を敢えて作りには行かないだろうから結局言わないのだろう。
 良い本だ。言いたいことは分かる。それに「成熟していない良い歳こいたオッサン・オバハン」が多すぎだ。大声でリピ−トすれば何でも通るって、未成熟な大人が多すぎ。せめて95%くらいの大人が「成熟」してくれれば、もう少し世の中暮らしやすくなるのでは。自分が成熟しているかどうかは分からないが、そういう人になれればいいと願っている。そういう人に囲まれて過ごしたいと願っている。