*『病院の待ち時間に愕然とする』


 待ち時間が長い。どうしてこんなに長いのだろう? 小説をもって行って読み続けるのだが、たまに忘れる。仕方なく備品の雑誌を読む。A医院は院長の趣味なのか「プレジテント」など、経営ビジネスの話や株価の話がメインだ。マネ-ゲ-ムの話も悪くは無い。
 B医院では「モ-ニング」や「ビッグコミック」など青年コミックが多数揃えられている。小学生には、ちときつそうだ。
 C医院ではお約束の「少年ジャンプ」だ。以前散髪屋に置いてあって熟読したもの。そのジャンプを読んで愕然とする。
 ・話しに入り込めない ・面白くない
 それは連載を読んでないから、というものでは無い。以前ならスッと入り込めたんだから。そして青年コミックは、こちらも連載の一部だけを読んでいるのに、十分楽しめるのだ。その時私は思ったのだ。
 もう私は少年では無く、青年なのだと。大人になったと実感した瞬間。(他にもビ-ルが美味しいと感じたときも、かな)
 「こち亀」とか「JOJO」があった時代ならまだついて行けたと思うのだけれど・・・