*『深夜特急』(沢木耕太郎)


 すっごい古い、けど有名だった本だ。今まで出会わなかったのが不思議なくらいだ。たまたま入った図書館にあったので、懐かしくて手にとった。26歳の青年が香港~インド~(陸路で)~ロンドンに旅行する実話だ。マカオでのギャンブルの話は、まぁ面白い。はまりそうも無い筆者が、簡単にギャンブルに嵌まる。恐いな、と改めて思う。
  若いうちにこういう本読んで、見知らぬ世界に放り込まれるのは(あまり女子には勧められないが)、若者には良い経験だろう。だが今の若者は本を読まぬ。いったいどうしているんだろう?
 かくいう自分も、買うのは文庫本でも以前の倍くらいするし(何でこんなに値上がりを!?)、本がたまるのは嫌なので図書館に繰り出しているんだが(出版不況、むべなるかな)。
 一方でこんな古い本でも出会える可能性があるのが読書の良さだ。若者よ、本を読め。そして旅立て、未だみぬ大地へ。

 

深夜特急1?香港・マカオ? (新潮文庫)

深夜特急1?香港・マカオ? (新潮文庫)