監督がクリストファー・ノーランってことで、否が応でも盛り上がるゼ。観てみれば『ダークナイト』のダークさ、『インセプション』の奇想天外、『ダンケルク』の重厚さ、これらがMixしたような作品だった。
予告CMではジャンボジェットがビルに突っ込むシーンや、高速でのバック運転でのカーチェイスを流しているが、それ以外のどのシーンも(低音のBGMもよく作品に合っていて)凄くよかった。
敵ボス演じるケネス・ブラナーの設定は、「007シリーズ」を思い出させる。その敵ボスの愛されない妻役:エリザベス・デビッキは、若いときのグィネスをシュッとさせた感じだ。第3次世界大戦を主人公「名も無き男=(ジョン・デビッド・ワシントンが演じる)」が防ぐ話なのだが、それよりも、この他人の奥さんを大事にしているが、正直そんなエージェントは嫌だ。地球の皆さんを優先して欲しい。あんまりパッとしない主人公だと思っていたが、デンゼル・ワシントンの息子さんなんだね、この人。『ブラック・クランズマン』のアフロの人、というのも後で知った。(本当に同じ人か!?)
誰が味方で誰が敵なのか、は「MIシリーズ」を思い出させる。それらが時空間を行ったり来たりするので、自分の理解が正しいかどうか不安になる。映画の中では、(この男は実はあの時の・・・)というシーンがいくつかあったので、もう一度映画館で観るか、DVD化されてから何度か見直すか・・・。今回面白かった割に星3つの評価なのだが、見直して納得すれば星4つになるかも。映画館でこそ観るべき映画、だとお薦めしたい。
P.S.youtubeで「ネタバレ」、特に「ニール」とは何者か? を観て結構納得した。(☆4つに変えた) 時空物の矛盾点は完璧には消えないのだけれども。