*『騙し絵の牙』

 映画化されたので読み始めた。作者は大泉洋ありきで書き上げたと、どこかで聞いた。大泉洋か、悪くないのだけれど、一時期の西田敏行もそうだが、出演作多すぎでいささか食傷気味だ。あのくどいしゃべり方も耳障りだ。ただし別に悪くない。たまに観ている分には、物真似も上手で良いとおもうのだけれど。
肝心のストーリーだけれど、出版業界の裏側っていうのが(そうなんだ)と思うしか無い。また、自分は社長派・専務派のような派閥争いを経験したことがないので、(世の中のサラリーマンって)そんなに出世争いで汲々としているのだろうか?
 今回この本を選んだのは「死人」が出ないだろうと思って。面白うそうだと手に取る本は刑事物か探偵物がやたら多い。この作品の着地地点はどうなるのかな、と心配したけれど大泉洋主演映画に相応しい内容だった。面白いし、よくできていた。映画もDVD観るのが楽しみ。