*『シャイロックの子供たち』

  阿部サダヲを続けて観る。今度は真面目な銀行員だ。出世欲はあまりなく、軽いジョークで職場の雰囲気を良くしようと頑張っている中堅サラリーマン。しかし人には言えぬ悩みも抱えている。
 一方営業成績で野望を抱く銀行員あり、逆に成績が伸び悩み上司に叱責され自信も何もかも無くす銀行員あり。さりげに出てくる銀行員に柳葉敏郎佐々木蔵之介。大物が出てくれば、やはりというか後でキーパーソンになっていく。橋爪功もしかり。
 そしてもう1つのキーワードがギャンブル。そんなにギャンブルに銀行員がハマるのかぁ? と思ったが水原一平の例もあるしナァ・・・
  池井戸潤作品らしく、最後は勧善懲悪の大団円。2時間ドラマなので多少のご都合主義には目をつぶって。日本でも経済ドラマが映画化されるって言うのは(一昔前なら確実に数字が取れなかっただろうから)いいことじゃないかな。観客側が少し大人になったんじゃないのかな。