昨年度のアカデミー賞男優賞受賞作。「W座(長く続いたW座も間もなく終わるという・・・これは悲しい!)」でも無ければ、いくらアカデミー賞受賞作品でも観ることは無かった。(薫堂さんも言っていたが全く同じ) あぁ安西水丸さんのイラスト時代が懐かしい・・・
物語はまだ40代のチャーリーが肥満症ゆえ心臓病であと1週間の命・・・その1週間を描く。離婚して親権が母親にある娘は、ぐれて停学中。そもそも主人公離婚の原因は教え子の男子大学生との恋愛を選び、まだ8歳の娘と奥さんを捨てたから。その恋人アランも病没。そこから肥満が始まり、もう自力では立てない状態。健康保険も入る金が無い。大学の授業はオンラインで講義しているが、娘との仲は元に戻るのか?
娘の復活を信じて、エッセーを書けば妻には内緒で遺産をあげると金で釣ってみる。娘は父を毛嫌いしているが・・・
本作は殆ど部屋からカメラが出ることも無い密室劇(すごく低予算のようだ)。ホエールのような巨体の主人公をひたすら映し出す。そんな2時間だけれども映画としてはちゃんと成り立っているし、結構イイ感じのヒューマンドラマに仕上がっている。(だがもう一度観る、ってことになると腰が重い・・・)