*『死刑にいたる病』

 

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 阿部サダヲが個人的に苦手だ。そのサダヲがサイコパス的な死刑が確定した連続殺人犯を演じるって内容で、キャスティングは適っていると思う。よく死刑囚が獄中から人の心を操る、って話や、獄中結婚って話も聞くが、後者はあるかもなぁとは思うが前者は全く想像がつかなかった。この映画を観ていると、稀にあるんだなぁと思わないでも無い。


 もしかして、私も殺されていたかも知れないんじゃないか?
 もしかして、私は殺人犯の子どもなんじゃないか?
   だからもしかして、私も人を殺めるんじゃないか?


 そんなシーンがいくつも出てくる。最初は(この映画、最終着地シーンに無事辿り着けるのか?)と不安だったが、イイ感じで終盤へと向かう。最後に1コ、(えっ、そうだったの?)と言うシーンも入れてあり、(まぁ映画ならこの一捻りなきゃね)って感じに仕上がっていた。映画館に行くには(阿部サダヲかぁ)と二の足を踏むものの、地上波で(0円で観るには悪いなぁ)って思える内容だった。オナ中で大学で出会う幼馴染みの灯里演じる宮崎優は、最初は目立たないJDなんだが、岡田健史演じる雅也と結ばれるあたりから、急に光る存在になっていくのも、キャスティングのなせるワザか。

 WOWOWで毎週月曜にやっている『坂の上の赤い屋根』も獄中からのマインドコントロールの話。正直こう言う人達とは関わらない人生を過ごしたい