立山黒部アルペンルート、「雪の大谷」が見たくて・見たくて。やっと夢が叶った時に、尊敬する人から「秋も見てらっしゃい。下はまだ夏の名残、上に行くにしたがい紅葉が始まって、山頂はもう晩秋。3つの季節が見えるから」。
それから秋登山計画が始まるが、毎年毎年台風が10月初旬にやってきて(数日前に通過で「イケる!」と思えば、中央道土砂崩れで閉鎖など色々苦難が続きました)夢かなわず。今年こそは・・・・と思えば恒例の台風接近。何とか乗り切れば、10/3は日本全国晴天というまたとない天気!
(ちなみに立山雄山・大汝山を登り終えれば霧が立ちこめ、やがて雹まじりの氷雨が襲い、人生初のカッパ着用・・・人生はそんなに甘くない・・・)
今日は帰山して渋滞を運転してきたので、また次回!
*『新感染 ファイナル・エクスプレス』
ゾンビin Korea。ゾンビものと基本設定は同じ。映画序盤よりも後半になるに従い、ヒトからゾンビへの変身速くなるのも、まぁ同じ。アメリカ版と違うのは、こちらに銃がないこと。素手での戦いが多く、ゾンビからすれば腕噛めばOK・・・(そんなこと考えないか・・・)
高速で走る列車内でゾンビ1匹でてからはゾンビ増幅、車内パニック。これらは逃げ場のない飛行機中を描いた『ワールド・ウォー Z』も同じ・・・。
『トッケビ』で知ったコン・ユ。若ーい。人気あるんだね。マ・ドンソクもどこの映画にも出ているなぁ。この人がいれば心強い。逆にゾンビになると・・・。
凄いなぁと思ったのはラストシーン、機関車で逃げるシーン。追いかけてくるゾンビが機関車に次々に迫り、列車の手すりにぶら下がりながら引きずられるシーン。下はこぶし大の石がごろごろ。もしかしてCG? 実写ならスタント命がけ。そんなゾンビが数十人。大変だっただろう。
韓国でヒットしたのも頷ける1本である。(最近韓流映画ばかりだなぁ)
*『THE 伊勢正三』
若い人は知らないかも知れない。「なごり雪の・・・」と言えば、「あ~」なんて言うかな。彼の叙情的なとってもウエットな歌詞が好きなのだ。一方で双璧をなすのが角松敏生で、彼の映像が見たいだけで、ここ3ヶ月WOWOWと契約している。彼のプロフェッショナルな音作りが(そしてもう少し若い頃の、彼のエッチさ、下心を含んだ歌詞が)metooの琴線を震わすのだ(ホントにそうか?)。
好きになったものをそうそう嫌いになれない。好きな球団は日米とも強いとは言い切れないが、(そして他のチームのファンだったら楽しいだろうにな、って思うけれど)浮気する気にはなれないのだ。不器用だなって、言われたとしても。
『THE 伊勢正三』はレーベルを越えたオールライブの4枚組アルバムだ。その中には実際アリーナで聞いた曲ももちろん入っている。氏は(勝手な想像だが)、叙情詩とギターテク、そしてフィッシング技術を磨いてきただろうが、稲葉浩志のようにはノドをいたわってはこなかったのだろうか。耐えきれないようなだみ声の時もある。ライブ会場ではあまり気にならなかったけれど。
このアルバムは4枚組とは言え、今時5500円だ。アマゾンで予約すれば、レコード大ジャケットと、小さいショッピングバッグが付くという特典があったが正直微妙だ。この2つ一体どうすれば良いというのだ? スーパーの買い物時に持って行けと!?
レコード会社とすればCDに金出す世代は、あと少しすると鬼籍に入って絶滅する。売り出すなら今だ! そんな感じか。
かぐや姫が何度か再結成するのに対し、風は滅多に吹かない。大久保一久と何かあったの? 正やん? それでも何年か前に正やんのコンサートに久保やんが随行するって言うので期待高まったけれど、直前倒れそのままになってしまった。発作の時にはまだ50代だったんだっけ?
50も後半になればもう何があっても不思議じゃ無い年齢だ。信長は49歳で逝った。キリストは33歳だ。やれるうちにやっておかなきゃ損だ。
これだけDVDだブルーレイだ、って言う時代なんだから、金額倍にしてライブ見せろ。買うぞ。正やんの「夢のような印税暮らし」に貢献するぞ。「君と歩いた青春」だったんだから。
*『チヨ子』(宮部みゆき著)
*『権力に告ぐ』
ちらしに「韓国初登場1位」とあるが、ちらしは大抵気前の良いことが書いていある。そんなにすごいのか・・・? WOWOWで、俳優町田啓太、一押しの本作を観る。
2000年代初頭、アジア金融危機の火種は韓国にも及び、IMFの緊急融資がおこなわれた頃の話である。大韓銀行が外国ファンドに買収される中での不正があり、その不正隠しのための偽装殺人がおこなわれる。アメリカ映画によくあるパターン、それが韓国でもあったと・・・? based on true story、正義と真実を追いかける連中と、巨額の金や逆らいがたい欲望に負けていく連中の、息詰まる攻防が繰り広げられるが・・・勝つのはどっちだ。
エンドクレジットで、この一連の不正で未だ誰も逮捕されていない、と出てきてやりきれない。現実は甘くないぞ、そんなやりきれなさも含めて、重厚な社会派作品に仕上がっている。
*『82年生まれ、キム・ジヨン』
この映画が気になったのは、主人公の夫:デヒョンを演じるのがコン・ユで、このちょっと見、若い時の中村雅俊似の優男が、「トッケビ」演じて親近感があったから。キム・ジヨン演じるチョン・ユミとは「新感染」「トガニ 幼き瞳の告発」で夫婦役を演じ、今回が夫婦として3作目だ。ちょっと羨ましいお似合い夫婦なのだ。
寿退社したジヨンは育児と家事に忙殺され、ストレスから徐々に崩壊していく。新年のご挨拶で夫の実家に行くと、ジヨンは他人が憑依したかのような言動をする。(本人はその時の記憶は全くない)。夫のデヒョンは本人にも告げることができない。
仕事と子育てをめぐる環境は、ちょっと前の日本にあった(今でもあるか?)ことと同じ。男側からの無理解も一緒。思えば、「受験戦争」は日本よりもひどい。知らない人も多いが、「少子高齢社会」(すでに「少子高齢化社会」ではなくなりました!)も、韓国の方が先行している。日本が抱えている社会問題は、韓国でも同じなのだ。
どのようにジヨンが、一人の人として輝いていけるのか? 重いけれどとっても大事な問題に、真っ直ぐ向き合った作品。たまにはこういう作品も良いよね。