*[きみのいない街で]

きみの好きな夕焼け

きみのいない街で、きみの好きだった夕焼けをみつめる
夕焼けと呼ぶには上空はもうまっ暗で、高層ビルのすき間から見える西の空だけが橙色に、夜へのわずかな抵抗を続けている
きみの今住む街では、まだ空は明るいのかな 今日もきみは空をみあげているのかな
そして僕は眠れぬ夜を過ごす
デジタルの灯が3:14を示す頃、ベッドから抜け出し見る東の空には有明月が細く淋しく佇んでいる
きみがこの街を去る頃には上弦の月だった 月だけが君との別離を数えている
Lunafairymiena 君の帰京を待っている 早く 無事に もどっておいで