*晩秋から初秋へ そしてつかの間の「小春日和」がうれしい、こんな

metoo7s2010-11-18

白い指に絡みついた 灰皿からひとすじの煙
手招きでもしてるように あなたの方へなびいてる
一雨ごとに冬の中へ街は向う 心なしか疲れみせた その横顔が愛せない

ドアを開けて歩き出すと 西陽だけが後を追いかける 
声をあげて呼びはしない 後ろ姿のあなたなら 
風邪に背中あおられて コートの襟立てる 
ただ黙って眺めていた そんな季節の変わり目に

ごめんなさい ごめんなさい 
私の心と裏腹に いつか雨はみぞれ混じり 冷たい雨を感じてる 
さようならが さようならが 地平線へとすぐに吸い込まれ 
哀しみさえ 届かないの そんな季節に口づけを
(written by Shigeru Amano)「風の旋律」より

茶店でてもちぶさたに、紫煙くゆらせた....もう何年前のことだろう...? この歌を聞くとそんなシーンが思い起こされるほど、彼らの詩は的確かつ叙情的に描いてる。
そうこの詩の世界は丁度いまごろの季節なんだろう。今日、東京西部では都心とは違って驟雨が降り、急に寒くなった。寒い季節ほど人恋しくなる。だけど心の隙間に「さようなら」が忍び寄ることもある。寂しくても寂しくてもじっと耐えたもんだ。昔の人は。決してストーカーなどせず、哀しみをやりすごしたもんだ。
「もうすぐ長い、冬だね」(written by Kohsetsu Minami)

風の旋律

風の旋律