*中高校生の夏の読書のような

そんな本ばかり読んでる私って....(笑) 今回は「ヒトラー・ユーゲントの若者たち〜愛国心の名のもとに〜」(S.C.バートレッティ著) これも1日あれば十分読める。ルビも振ってあって中1からOKだ。

ヒトラー・ユーゲントの若者たち―愛国心の名のもとに

ヒトラー・ユーゲントの若者たち―愛国心の名のもとに

ヒトラー・ユーゲントを知らない人のために....明日のドイツ第三帝国を担う若者を育てる組織、これがまた1.真面目なドイツ人気質にマッチ 2.銃の撃ち方や尾行の仕方、はては殺し方まで教えているから、要は軍事教練(少年版)みたいなものだ。これに入る資格は3.高身長・成績優秀・運動神経抜群・責任感意思とも強く・生粋のアーリア人種 つまりはエリート集団ってこと。成人後SS(ナチス親衛隊)か、私設軍隊の突撃隊に所属できる。また戦争末期には、第12SS装甲師団として、西部戦線に東部戦線にかり出され、大善戦している。
ということはつまり、ユダヤ人大虐殺の片棒を担いだってことだ。洗脳されて人生の輝かしい時期を狂気に染めてしまった(ヒトラーによって染められてしまった、と言っても良いが)ってことだ。
中高校生が読むと良いのは、同じ年代の子ども達(しかもエリート集団)が、こういう狂気の時代に育つと、どういう風になるのか? それを若い人はどう思うのか? その時代にその場所にいても同じ考えなのか? そんな感想が書ければ良い感想文になると思う。若い人よ、読みなさい。大人でもヒトラー・ユーゲントを知らなかった人には読んで欲しいです。