*天使の囀り(さえずり)(貴志祐介著)

何でも飽きるまで続ける私は、今(貴志祐介)に凝っている。オビには「黒い家を上回る傑作!」ってあるけど、「黒い家」の方が何倍も気味が悪い。だが本作も十分気味悪い。アマゾン帰りの恋人が別人のように変わり果てる・・・・そして奇妙な自殺。その後も連続自殺が続く。しかも自殺の直前には「天使がさえずる」と言う。一体何が起きたのか・・・・? 
事件一件落着のあとにも「サスペンス」の王道は、もう一捻りが必ず待っている。しかし今回の「ネタ」も怖い。自分もそうなる可能性があるのだから怖すぎる!貴志祐介の著書は、けっこう似たようではあるが、違った一面をいくつも持っていて驚かされる。間口の広い作家だなぁ