＊「青の炎」

青の炎 特別版 [DVD]

たまたま放送した貴志祐介３作がそのまま自分が読んだ３作で、最後に「青の炎」を観たが、なんじゃこりゃ、いいじゃん！
　直前観た「黒い家」に心の底からガッカリしたが、「二宮和也と松浦亜弥」旬な二人（2003年作品、ニノが20歳、あややが17歳･･･ちょっとあややの方が年上かな？って思って観た(笑)）がでていたのに全くのスルー。これって番宣しっかりした？？？　音楽も映像にマッチしていて、もしもこの二人のどちらかの熱烈なファンなら間違いなくDVD買っていたよ(笑)
　ニノは「硫黄島からの手紙」とか「ＧＡＮＴＺ」の演技で、いいね！　と思ったがすでにこの時点で良い演技している。
　ラスト近くのニノの素顔が、青春青春していて、不思議ちゃんを演じているあやや（たぶん、これが彼女の素の演技なんだろう･･･ある意味演技は下手なのだが）と共に良い味出していて、同じ鎌倉を舞台にした「タイヨウのうた」と同じ感じで、もどかしいながら爽やかな青春抄になっている。　
　今青春の人も、もう戻らない青春を酸っぱい思いで、振り返る人にも是非観て欲しいと思う。監督は･･･なんだ蜷川幸雄か。こんな大御所が撮っていたのか!?これなら作品の出来に不思議は無い。真夏の湘南や、材木座の海岸、建長寺の隣の高校などを思い返すことがあったら、また繰り返して観てみよう。

青の炎 (角川文庫)