*名作の誉れ高い「ブリキの太鼓」

ブリキの太鼓

名作と言われ続け、観た人は「良かった!」と言うのだが、紹介文にある「3歳で自らの成長を止めた少年オスカルの視点で、1927年から1945年のポーランド激動の時代を描いた異色の大力作」に、引いてしまって録画したまま数ヶ月放っておいた。しかも142分もあるし。
 冒頭からヘン! 産まれた主人公オスカルのお母さんもヘン! 従兄とできて、コックとできて3人の生活、オスカルの目のあるところでもやってるし、オスカルは異能人だし、さらには浮気して子どもできちゃうし・・・・でも面白くて引き込まれる。
 ママが死んでからもエピソードいっぱい。何しろ、ポーランド回廊の一次大戦前から第二次世界大戦でのナチスの台頭、敗北、共産主義がとってかわり横暴を奮う・・・この辺はドキュメンタリーフィルムも多用しているので歴史的背景が分かっていると、より楽しめると思う。家にやってきた同い年(16歳・・・もちろんそう見えない)のマリア役のカタリーナ・タールバッハはなかなか可愛い(笑) ここでの微妙な三角関係も面白い。
まぁ不思議な映画だが、観て損はないね。