*湊かなえ、その2『Nのために』

Nのために (双葉文庫)

Nのために (双葉文庫)

 年末にTBSで放送するので、やたら番宣してたなぁ。そうなると天の邪鬼だから、見なかったんだが、原作読めば見ておけば良かったかなぁ、と少し後悔。
 誰なんだ、杉下希美を演じたのは。イケメンなんだが、少しメンヘラの西崎真人を演じたのは誰なんだ。TVでは原作通りの脚本だったのだろうか。
 読後の一番の感想は、「え?」である。「白ゆき姫殺人事件」の時よりも、本をペラペラ見直したよ。(え、そうだったの・・・?)どこかで物語に齟齬がないか?なんて思った。実際、こりゃあ無いわー無い無い!って思うのは、マンションの扉にある外側から閉めるチェーン。第一にマンションの外側は共有部分にあたるから、そんな改造はできないだろう(普通のマンションで一軒だけ扉が浮世絵とか般若とか見たことある?)。さらにこんなことが実際あったら、常に第三者から閉じこめを喰らう可能性がある。火事ならどうなる?消防法からもあり得ない。そのあり得ないことをTVではどう処理したのだろう。
 この作者の手法は、映像向きである。特に本作は。読み終えれば、TVの映像が見たくなる。天の邪鬼は、つくづく生きづらい(笑)
Nのために DVD-BOX

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