*『ウォールフラワー』

ウォールフラワー (集英社文庫)

ウォールフラワー (集英社文庫)

タイトルが「壁の花」・・・映画の紹介文では、しかしながら若者に支持された原作・そして映画のようだ。エマ・ワトソンはハリポタからの知人なものだから成長が気がかり(笑) まぁ綺麗な役者になったよね。
高校に入学したが友人ができない主人公。かつて精神科に世話になった理由は何か、残念ながらなかなか明かさない。
 そんな高一に高三のエマ・ワトソン演じるサムと、その義兄が歩み寄ってくれて、少しずつ心の闇が取り払われ、成長していく・・・
 表舞台を堂々と歩いていけない若者も多いだろうから、共感できるところはいっぱいある。このメインキャスト3人は「孤独、自殺、同性愛、薬物」などをそれぞれ抱えている。だけれど完全にダメな方向にはならない。16才から17才っていう、今振り返れば(他の1年間だってそれなりにクライシスやハイライトがあったような気もするが)、やっぱり激動の、そして脆く儚い年代だったんだよなぁと思わずにはいられない。
 ただし、1.高一と高三の友情、そして毎度のことだが、2.(ケンカで)先に手を出した方が罰せられず、反撃しケガを負わせた方が学校長ら先生からお灸を据えられるシーン、この2つが違和感。
 特に2の方は、キックアス2でもバトルフロントでもあったなぁ。そんなにアメリカは正義がない、或いは教師の目が節穴のどちらなんだろうか?と思わずにはいられない。
常に光の当たる表舞台を堂々と歩いて来た人たちの心にもこの映画は届くのだろうか? オープニングの「灯り」はいったいどこなんだろう? その答えは映画の大事なキーとなって、2回ほど写ります。ちょっと印象的なシーンですよね。


ウォールフラワー (BOOK PLUS)

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  • 作者: スティーヴンチョボウスキー,Stephen Chbosky,小西未来
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