*年末映画イッキ観その2『マイ・ライフ・メモリー』

ナオミ・ワッツと、マット・ディロン主演のヒューマンドラマ」 そのコピーに惹かれてみてしまう。その割に評判はとんと聞かないなぁ、と思えば、見終わってこの展開の無さと、(現実という名の)底辺層の生活の暗さでは仕方ないかなと納得してしまう。
 原題は「SUNLIGHT JR.」。コンビニSUNLIGHT で働く女性が主演なんだが、この内容・このタイトルで本国アメリカでもヒットしたのだろうかと心配になってしまう。誰かが「安心して下さい!」と言ってくれれば安心なんだが。
内容は社会派ストーリーと言ってよいのか、アメリカの貧困層。「車いすの男とコンビニバイトで暮らす女が愛し合い妊娠する」これ自体は、まぁガンバレなんだが、その後夜シフトに無理矢理入れられ、(何て妊婦に厳しい!)上手くいかず解雇。住居費も払えない状況で「俺が何とかする」と男は言うものの、具体策もあるわけ無く、やがて口げんか。女は、仕方なく堕胎を決意する・・・
 見ていると日本の方が社会保障制度はしっかりしていて、さすがにここまで日本は酷くない。「アメリカでは食えないから日本で暮らすか」そんな日米ハーフがわんさか来たら大変なんだが。
タイトルから、もう少し微笑ましい青春映画を期待していた。貧困問題や社会保障を考える向きには、どうぞ!