*『初級から中級の憧れは、やはり槍!』

 3年前から行こう行こうと計画しながら、何らかの障害で毎年頓挫してきたのは、読者の方ならご存知の筈。そして去年鉄分補給四国一週の旅で、山屋の友人さんがこんなアイディアをしてくれた。
 「朝飯しっかり食べて特急あずさ1号で行くも良し、マイカ−で中房温泉登山口行くも良し。近くのタクシー会社が、沢渡の駐車場まで陸送サービスしているから」
 「で、その日は合戦尾根登って燕山荘で1泊」
 「翌日は槍ヶ岳眺めながら表銀座歩いて、槍ヶ岳山荘じゃなく、ヒュッテ大槍に泊まる」
 「これの良いとこは翌日槍まで1時間はかかるからその間に、槍ヶ岳山荘組は登り終わっているし、途中の槍沢ロッジ組らも、まだ登ってこない。槍ヶ岳ラッシュにハマラ無い」
 「そしてそのまま上高地まで歩く。2泊3日。帰りに日帰り温泉!」
 そのご高説に、まんま従った。東京発5:30。中房温泉登りはじめ9:30。ただし途中のタクシー後部座席で日焼け止めを「無い無い〜」と探していたら車酔い。そのまま北アルプス4大急登とも言われる高低差1250mにとっかかった。
 途中から霧。おかげで暑さから解放。しかし吐き気と頭痛。途中有名な合戦小屋でスイカ(1/8カット800円)をたべなきゃね!(少し元気になる)

燕山荘はとにかくでかくて綺麗だ。
こんな綺麗なトイレは山で(雲取山除く)初めて! どっかの女子中学生の団体も泊まっていた。燕岳に行きたいが、もう頭ふらふらでまず30分寝る。友人は私がこんな状態とは思わず、ただバテてるだけ、と思っているらしくきっかり30分後私を起こしに、荷物を置いて燕岳へ(ちょっと楽だ)。ここは岩の山。瑞牆山を思い起こすが、風合いが違う。来て良かった。砂地にはコマクサが一杯咲いていて、こんな光景に出会えて幸せだった。



 ここも晩飯が美味しいと聞いていたが、私はパス。皆には内緒だが、その間に診療所に寄った。もしも高山病なら最悪明日は下山。よくてもヒュッテ大槍はとても無理でヒュッテ西岳で泊まり、上高地で1泊のケ−スになるかも・・・。友人には何も言わずバファリンもらって飲む。そのせいか深夜2:30に目覚めた時には頭痛なし。よ−しこれなら明日は・・・