*『カット/オフ』


 猟奇殺人ミステリー、というより、この手が大好きなヘヴィヲタクのための(ドイツ発)映画と言った方が良いかもしれない。主人公の法医学者のところに次々と運び込まれる死体。遺体を解剖すれば中から出てくるカプセル。さらに中には不可解な暗号・・・。離婚後ほとんど会っていない一人娘が誘拐され、どうやら連続レイプ魔に拉致されたようだ。事件解明のカギは、この遺体を使った暗号の中にあるようだ・・・
 そもそもこんなの発見出来ないだろー、と思えるが、そこは一流解剖学教授。彼なら可能なのか、はたまたご都合主義的に物語はポンポンと進む。
 実はコイツが犯人なんじゃないの?と思わせるのが二人。本当に怪しい。この手の作品は結構観ちゃっているので、勝手に結末を予想してしまう。娘は何度もレイプされ、結局死を選ぶのか? 何とかハッピーエンドで終わるのか?
 殺害に至るまでの経緯はグロイし、年少者が観るとトラウマにならない? って感じだ。一方、道徳的にはマユをしかめる作品の方が面白いよ!って典型かも知れない。ハリウッド発なら(ただそれだけの理由で)もっとヒットしたんじゃないか? と個人的には思った。こういう作品は万人向けじゃ無いので(観るタイプは決まっているので)、観た人からは評価が高くなると思う。ドイツもこういう作品作るんだ・・・時代だね、って最後に思った。

 

カット/オフ [DVD]

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  • 発売日: 2020/02/19
  • メディア: DVD