*『鳩の撃退法』

 


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本屋で見つけた時は、まだ映画化を知らなくて(変なタイトル)くらいにしか思っていなかった。映画化されて8月末に見るべき映画がないので仕方なく観に行った。面白かった。
 原作読んでないけど、きっとこれは原作が良いのだろう。映画観ている人は、これがフィクションなのかリアルなのか悩ましく観ているだろう。序盤にまかれたピースは、終盤ハマっていくんだけれど、ハマっていく状況が楽しい。
 3年前に直木賞受賞するも、前回作家は実在の人物・団体を描き裁判沙汰にもなっている設定。今回執筆する作品は冒頭メッチャ面白い。今度はフィクションですね?と担当が念をおしに、富山の地を訪れてみれば、あるわあるわ。結局これって新聞に取り上げられている「3人家族失踪事件」の、真相にたどり着いたんじゃないのか?これが発表されれば命の危険があるんじゃ無いのか?その辺が割とリアルに描かれていた。
 ラストは、上手く騙されたって感じが心地よい。風間俊介も結構良い演技してるじゃんとかあるけれど、立山連峰が毎日あんなに綺麗に見える冬の富山は(雪が嫌だけれど)住んでみたくもなった(でも、怖いヤクザや、死体になって燃やされるクリーンセンターがあるから怖くてイヤかなー)。