*バースディ・ストーリーズ

ひょんなことで、中学の国語教科書に「バースディ・ガール」(村上春樹著)を知り、そしてそれは、「バースディ・ストーリーズ」(村上春樹編訳)に掲載されている13編の1編と知る。今まで知らなかったのはmetooは文庫本コーナーばかり探しているからで「中央公論新社」(1000円)などの新書本だから、全然気が付かなかったのだ。春樹にはフリークが多いので当然ご存知とは思うが...参ったな、知らなかった。
読んで見ると春樹の感性で、春樹の訳で読むので不思議な気分だ。分かったような気分で「すっごく良かった!」って言い切れれば楽なんだけれど、春樹は「この作品を楽しんで欲しい!」って作品も、(どこが良いのか....良い気もするけど....)とトマドイ。或いはこんな作品もあった。「アメリカ出身の長身、従順な良い女が、イタリア人ミドルと結婚する。65歳(だったかな?)の誕生日に(この本は全て誕生日にまつわる話しをまとめてある)、高級コールガール二人をプレゼントする話し」。う〜ん、分からない(笑)。夫婦うまくいってるのに何故に奥さんが娼婦をプレゼント??? わからんちん。
でも何となく手元に置いておきたい本なのである。そこが春樹ワールドなのだ。最後の彼の作品も(一体、どんな夢を願ったのか? その夢は叶ったのか? そもそも目の前の男は旦那でもなく、浮気相手でもなく、誰なの!??)、謎は謎のまま終わるのである。まさに春樹ワールド(爆)

バースデイ・ストーリーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

バースデイ・ストーリーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)