*キャッチャーインザライ(村上春樹訳)

名作「ライ麦畑でつかまえて」は、大学生の最低常識だから読んだ。今の学生もしっかり読んでいるだろうか? だが実のところそれほどピンとは来なかったんだな。今の知識なら「この子は『中2病』というより、『アスペルガー』も入っているんだろ、この協調性の無さは」などと講釈していたかもしれない。
そういうわけで再読の機会もなく過ごしてきたが、折角先日村上春樹訳の「ザ・グレート・ギャツビー」も読んだことだし、重い腰を上げて読むことにしたよ。(なんとなく・・・・)覚えがあるような気がするが、先が思い出せない。この人格破綻した坊やがフィナーレをどう迎えるのか、はたまたこの本のタイトルの理由がなんなのかも読み終わるまでちっぱけも思い出せないのだよ、やれやれ。
でも主人公の坊やがフィッツジェラルドを評価していて「オールド・スポート」のフレーズが出てきたりすると、なんかワクワクしちゃったけれどね。
大学時代はこの坊やの話についていくのに結構大変だったが、そこは村上春樹、アッと言う間に読み終えた。著者サリンジャーが亡くなったときに大新聞のコラム氏も触れてたくらいだから、そりゃあ名作なんだろう。大学生よ、ツイッターやギャンブル、異性とのデートばかりじゃなく、しっかり読書に励みなさい!

キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライ

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)