なかなか女流作家と女流棋士と女性ヴォーカルになじめなかった。女性ヴォーカルは大分克服してきたが。一度凝り出すと暫く流れが止まらないmetoo、ただ今読書の秋。直木賞受賞作『柔らかな頬』(桐野夏生著)今さら読む。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/04
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この本は面白い。しかし読んでる最中「落としどころ」がどこなのだろうかと考え続けた。4年間失踪で生きているわけはない。東野圭吾のような、残酷だけれど1筋の光明が差し込むような明るさ・希望があるわけでもない。彼女の書く小説の主人公(女性)は、ちょっと普通でないところがある。破滅への願望があるのかもしれない。
フェリーで北海道・小樽に上陸。そのまま走り続け、留萌本線の終点、増毛でひと休憩。そばに木造2階建ての増毛小学校(中学校?)が丘の斜面にあった。きっと主人公が住む町もこのような感じかと想いながら読んだ。景色がありありと目に浮かぶ、そんな作品だった。