- 作者: 高野和明
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/03/30
- メディア: 単行本
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本屋の目立つとこにバーン!と置いてあるから、お隣のマイケル・サンデル著『それをお金で買いますか――市場主義の限界』と、悩んだ末に楽そうな方を選びました(笑)こっちも十分興味があるのですが。
大殺戮を普通ジェノサイドと呼びます。ナチスのホロコーストや、ルワンダのジェノサイドが有名です。そんな感じの作品かと思い、手に取りましたが全然違う方向です。最近の小説・映画にありがちに、話があちこちにスピーディーに進みます。ですから飽きません。ある時はコンゴ、日本、大統領執務室、そして傭兵・天才・冴えない大学院生・ピグミー族、多彩な登場人物、誰が味方で誰が敵かも分からず、引き込まれました。
「大殺戮を行うのは、人類だけ」というフレーズには、改めて考えさせられました。確かに仲間同士で(民族や肌の色が少し違うだけで)これだけ殺し合う生物も珍しいですよね・・・
長編小説にありがちな(逆に短編小説よりも)早く読み終えた。こういう小説を書く人は、NASやエシュロン、NORADなどよく調べてあって感心します。普通の人にはこういう小説は(おそらく大好きな村上春樹でも)書けないでしょうね。
- 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/05/16
- メディア: ハードカバー
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