*「限界集落株式会社」(黒野伸一著)

限界集落株式会社

限界集落株式会社

中央道山梨か長野の限界集落にファンド系企業を辞めて祖父の地に戻ってきた主人公・優が限界集落の村を再生させていくサクセスストーリー・・・・果たしてそんなに上手くいくのかい??? って点では「もしドラ」よりもリアリティがあり、100倍くらい良い。都会まで高速使えば2時間程度って設定も「直販」って言う点ではリアリティを増す。
冒頭は退屈だ。あまりにオーソドックスな展開に読むのをやめようか悩む。しかし\1680の代金が、何とか持ちこたえる。すると徐々に物語に引き込まれる。それからは順風満帆だ。それでいいのか? 普通映画も小説も1山2山あるものだぞ・・・・と思っていれば、終盤思わぬ形で波乱あり(笑) 
しかしその後の展開早すぎ。もう少しじっくり、どのようにこの試練を乗り越えていくのかをじっくり描いても良さそうだが、まさに「序・破・急」なのだ。400頁近い作品なんだからもう少しじっくりでも良くない?
農業に詳しくない方々にはすっごく、取っつきやすい作品。なかなかよろしいぞ!(笑)
限界集落の真実―過疎の村は消えるか? (ちくま新書)

限界集落の真実―過疎の村は消えるか? (ちくま新書)