- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/07/26
- メディア: 単行本
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最初の短編「幽霊の家」に出てくる岩倉君や表題作の「デッドエンドの思い出」の西山君なんかその典型だ。なんとなくそんな彼らに感情移入をしてしまうのだけれど。そして彼女の作品には必ず大好きな心に残る珠玉のフレーズが出てくる。それは例えばすっごく切なく傷ついた恋をしたことのあるものだけが共感できるフレーズなのだ。
あとがきで「これを書いてほんとうによかった」と述べているが、哀しいときに優しくなれる本である。