*シャイニング

シャイニング [Blu-ray]

シャイニング [Blu-ray]

どうもあの、ジャック・ニコルソンの扉から顔出しているシーンが、いかにも「ホラーホラー」していて見る気がしなかった。録り溜めしていた「晴れときどきリリー」を30分観て、(ダメだこりゃぁ・・・)となって、思い切って観てみた。1980年作品? 33年前? ずいぶんタメました(笑)
 S・キングの原作らしいんだけれど、巨匠キューブリックがずいぶん脚本いじくって変更したらしい。それが良いのか悪いのか原作見てないから分からない。ただ序盤は良い。子役ダニーが、想像上の友人「タニー」と話すのも奇妙だし、超能力「シャイニング」も、今後の展開に謎をかける。謎だらけの無人のホテルをダニーが三輪車に乗ってホテル内を駆け巡る。(カーブの先に何が待っているのか? その時点で惨殺された双子の少女が何度も出てくるし) また彼の三輪車の低い視点で見せるアングルも見事だ。
 途中から怪優ジャック・ニコルソンに引きずられて、ジャック・ニコルソンのための映画のように感じる。最後に謎解きのような写真が出てくるが、厳密な意味での謎解きはされておらず、巨匠キューブリックって、本当に巨匠なの?って(そりゃあ「バリーリンドン」もまぁまぁだけれど、「フルメタルジャケット」とかは、2回も3回も観たい映画じゃないなぁ)思うよ。