*不思議な感じの「みなさん、さようなら」

 濱田岳と監督中村義洋がタッグを組んで、伊坂幸太郎チックに仕上げてきた。「団地で全てが足りる」・・・高度成長期に住宅公団がそんな宣伝をしてたかもしれない。ソビエトの集団住宅もこうなのかもしれないな。21世紀に入る頃には、団地のショッピング街は、軒並みシャッター通りになったのは周知の事実だから、何とも痛ましいのだけれど。
 この辺の事実と、過去の無差別事件やひきこもり事件に伊坂幸太郎チックを振りかければ、この映画ができあがるかもしれない。大山倍達極真空手を自宅でまねて、悪者を倒すシーンは「フィッシュストーリー」を思い出した。やはり雰囲気が似ているせいだろうか。そういえば先日ラジオで「通信教育で空手を習っていると言えば言うほど弱そうに聞こえる」と誰かが言っていて妙に納得した。
濱田岳の高校生時代は、いくら何でも無理があるだろうと思うのは自分だけではないはず。
 ところで初めてのキスとか、初体験だとか、どうしてこんな良い女優と出来るの?って内容にむかつきます。そしてまたぎこちない動作が妙に艶めかしいです(笑)