*まぁ、あれだ『マン・オブ・スティール』

 アメリカでも日本同様、アニメ発の映画が多数あるけれど、日本で言うゴジラウルトラマンに相当するのは「スーパーマン」だろう。ひたすらアメリカン人を助けるナイスガイだ(笑) 彼がインドやサウジで育ったならあのケントの顔立ちももう少し違っていたのかな? もしも日本で育っていたなら、「おまえ、父ちゃんの実の子じゃないだろー」とイジメにあっていたこと間違いなし。そんなクラーク・ケントの何度目かのリメイクだ。
 色々あるけど1978年の「スーパーマン」が、あの一世風靡ジョン・ウィリアムスの音楽と共に鉄板なんだろう(と、個人的には思うのだが)。
 今回の作品は「滅亡寸前の惑星クリプトンから生まれたばかりの息子をなぜに宇宙船に乗せて地球へと送り出したのか? 彼の幼少時代は?」あたりが中心に描かれている。ゾッド将軍とのVFX満載のNYでのビル破壊し放題の映像ははっきり言ってどうでも良い。しかし何よりキャストがすごい。
 地球人の父にケヴィン・コスナー。母はダイアン・レイン。クリプトン星の実父がラッセル・クロウ。みんな最近観ないと思ったらこんなところで・・・泣けるよー。
 悪くないとは思うよ。ロイス・レインとのお決まりのもどかしい恋物語もあるし、このキャラには間違いなくフリークがついているだろうし。
 それでもさあ、なんだかなあ。良いんだよ、なかなか。だけどさあ、実のところ「スーパーマン」があり杉なんだよ。そして実のところVFX使えばそういう映画は山ほど作れるんだろう。