*マックイーンの映画をあげる『パピヨン』

パピヨン


1973年作品ということはマックイーン43歳。脂の乗りきった頃の作品。ゲッタウェイのバイオレンスの魅力も良いけれど、彼とダスティン・ホフマンの演技は素晴らしい。ダスティン・ホフマン36歳とは思えぬ老け役が素晴らしすぎ。CGの無い時代に観客を唸らせるメイクと演技で魅了した。
 この映画も小さい時にTV放映で観てしまったので、じっくり150分観る機会が逆に無かった。もう一度観るにしても重いテーマ故、なかなか腰が上がらなかった。昔のチラシを見ると「シネラマ」とあって、今は無きテアトル東京で見たかったわい。
 名作、には必ず名映画音楽がつきものだったが、このジェリー・ゴールドスミスが作った映画ミュージックも超有名。この映画を知らない世代でも(あぁー)と唸るはずである。今思うと、編集がガンガン削って2時間切るかも知れない。編集とは偉大である。
 ついでにマックイーンは犯罪者役が多い。劇中どんだけ監獄にはいっているのかと思った。偉大な映画俳優ベスト50には入る名優、彼を知る上で、必ず観なければならない1本でしょうね。