なぜか少年期にこの小説を全く知らず(きっと部活に夢中だったんだろう)、映画で話題になって観たはよいが、『旅の仲間』は(その世界観が分からず)眠いだけの映画になった。だが翌年挫けずに『二つの塔』を観てからは、その世界観のとりこになった!
『ホビット』3部作を見終わり、今更ながらに小説全9巻に着手。多少この年齢で通勤電車内に読むのは気が引けたが、楽しく読み終えた。途中地図でどこ歩いているのか?分からず何度も映画のパンフで確認。本に掲載してある地図は小さいし読みにくい文字でわけ分からん。「二つの塔」のパンフが一番分かりやすくて○(マル)
『ハリーポッター』でもそうだが、原作にはあるのに映画ではカットされるキャラが多い。が、それに関して文句はいいまい。上映時間の制約や編集というものがあるのだから。なので1部冒頭で出てくるトム・ボンバディルが、小説の中ではもっと魅力的で重要な役割を演じていたけれど致し方ないこと。
そしてエンディング。サルマンと手下の蛇の舌グリマにもっと続きがあったり、自分たちのホビット庄が変わり果てていたり、フロドまでもがエルフ達と船に乗って西に旅立ってしまうなど、予想もしなかったことが多すぎ。やはりファンなら原作を1度は読み通すことをお薦めする。新しい発見・新しい感動があるに違いない。
- 作者: J.R.R.トールキン,瀬田貞二,田中明子
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 文庫
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