*『ウォーキング・ウィズ・エネミー/ナチスになりすました男』

 

[映画]

 

 


   舞台はハンガリー。東欧はわかりにくいが、第一次世界大戦で同盟国にオーストリア=ハンガリー帝国があるのだから、当然ドイツより。そこで親衛隊に扮装して同胞のユダヤ人を助ける・・・って(実際にあった)話し。 見つかれば「スパイ罪=銃殺」って皆分かってみているのかな? まぁ皆ばれないかハラハラドキドキしながら見ているんでしょうが。
 アイヒマンとかお馴染みの親衛隊隊長がここでも出てきますね。連合国が勝ったのだから仕方ないが、ドイツ人は毎年毎年ユダヤ人虐殺の映画観せられるから、辛いな。日本だったら・・・結局こういうところが国民性の違いなんだろう。そもそもずっと陸続きで、王室同士が結婚していた欧州と島国で大陸から分断されていた国との違いなんだろ。
 内容は良い映画でした。(でもこのタイプの映画は似通っていませんか?) 歴史が今ひとつな多くの観客に、ハンガリー摂政役を演じたベン・キングズレーが小国の立場の苦しさを分かりやすく演じてくれました。