*『散歩する侵略者』

 シュ−ルな話だ。原作は舞台っていうから、さぞかし面白い舞台なのだろう。だから当然、UFOの襲来など無い(またはあってもちっちゃなスケ−ルなのだ)。そういう映画じゃ無い。今話題の「カメ止め」並みの低予算なのだろう。それにしては主役に松田龍平(宇宙人に乗っ取られている。そもそも夫の浮気のせいでこの夫婦は「終わってる」)と長澤まさみ(キレる役をやらせるとウマい)。さらに東出昌大小泉今日子だって出ている。何気に出演料は高いぞ。
 笑いもシュ−ルなのでツボがわかりにくい。個人的にはすごく笑えたぞ。「概念=コンセプト」をまず人間の頭脳から盗み取る宇宙人。取られた人間はその部分がすっぽり抜け落ちる。よって大部分の人は廃人同様になる。
 その宇宙人が持たない概念が「愛」。「愛」って何!?(その前に教会に行き神父から愛についての説法を受けている、にも関わらず・・・こういうトコがシュ−ル)
 何度も書くがmetooは「24時間テレビ」がきらいだ。このテレビが始まると日テレは全く見ない。視聴時間約3分だ(チャンネル動かす・・・「やっべ24時間だ・・・6時間後くらいに同じ行動。以下繰り返し」)。
 (な−にが愛が地球を救う、だ。おためごかしをお言いでないよ!)
 そんなmetooをあざ笑うかのような映画、それがこの映画『散歩する侵略者』だ。VFX仕立ての宇宙人侵略映画を夢見てはいけない。下北あたりの舞台(ホントのことは知らぬ!)で細々と演じている(ホントのことは、以下ry!)と思えば、映画料金で舞台が拝めたと割安感もある。オヌヌメなのだ。