お題「#おうち時間」*おうち時間は読書だ!『三四郎』(漱石著)

お題「#おうち時間」*『三四郎』(漱石著)
 漱石は明治文学の中では(割と)読みやすい方である。「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」などは、小学生向けの文庫で出ていて、読みやすい。芥川にも出合いやすい。こうして最初の漱石を経て、高校2年に「こころ」で読書感想文を書くことになる・・・
 しかし待てよ。己は確りと漱石に向き合っただらうか。大人向きの小説で「坊ちゃん」や「我が輩」を読んではおらぬ。いつかたっぷりと時間が在る時に読もうでは無いか。やうはそのうちやるさ、といういい加減なものであった。ところが五月のはじめにその時ができてしまった。では三部作の一番を読んでやらうかと、取りかかった次第で在る。
 「然し」だとか「悉く」「漸く」などの字が難しい。更に当て字も多い。「風馬牛」という語句を人生で初めて知った。今時の若者はついて来られるのだろうか。読みやすいと言っても明治文学だ。うわぁ面白い、とはならぬ。やはりその時代時代で読むのが正しいのだろうか。それとも己が馬鹿なのか。なんとか一冊読み切った感想がこれだ。情けないが。

 

三四郎

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マンガで読む名作 三四郎

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